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猫がビニールを食べた!危険な症状と今すぐできる対処法を解説

2025年2月21日

猫 ビニール 食べた

「猫がビニールを食べてしまったけど、大丈夫?」

ビニール袋や包装フィルム、レジ袋など、猫が思わず噛んでしまうものは意外と多く、誤って飲み込んでしまうと健康に重大な影響を及ぼすことがあります。

特に、ビニールは消化できないため、腸閉塞や腸重積を引き起こす可能性があり、最悪の場合は手術が必要になることも。

もし愛猫がビニールを食べてしまったら、すぐに病院へ行くべきか、様子を見てもいいのか、どんな症状が危険なのかを知っておくことが大切です。

今回は、猫がビニールを食べてしまう原因や症状、動物病院での治療方法、誤飲を防ぐための対策について詳しく解説します。

猫がビニールを食べるのは危険?

猫がビニール袋やビニール製品を噛んだり食べたりしてしまうことは、決して珍しいことではありません。

しかし、誤飲すると消化不良や腸閉塞などの深刻なトラブルを引き起こす危険があり、最悪の場合、命に関わることもあります。

特に、猫は人間と違って「誤飲しても吐き出す能力が低い」ため、体の中で異物が詰まりやすく、飼い主の迅速な対応が必要になります。

猫がビニールを食べる理由

猫がビニールを噛んだり、舐めたりする理由にはさまざまな要因が考えられます。

① 触って確認する猫の習性

猫は好奇心旺盛な動物で、新しいものに興味を持つと口に入れて確認する習性があります。

特に、ビニールの感触や音が気になる猫は多く、遊んでいるうちに誤って飲み込んでしまうことがあります。

② ビニールの音や感触が好き

ビニール袋がカサカサと音を立てるのが楽しく、噛むことでさらに興奮する猫もいます。

また、噛んだときの「ムニッ」とした感触が好きな猫もいるようです。

③ ストレスや退屈からくる異食行動

猫はストレスを感じると、異常な行動を取ることがあります。

環境の変化、運動不足、飼い主とのコミュニケーション不足が原因で、異食行動(本来食べ物ではないものを食べること)をすることがあります。

④ 病気が原因の可能性も

猫の異食行動は、栄養不足や病気のサインであることもあります。

特に、貧血や消化器系の異常があると、ビニールや異物を食べてしまうことがあります。

猫がビニールを誤飲した場合の症状と対応

猫がビニールを食べてしまった場合、すぐに症状が出るとは限りません。

しかし、異物が腸に詰まると腸閉塞や腸重積(腸が折り重なって詰まる状態)を引き起こし、命に関わる状態になることもあります。

誤飲の疑いがある場合は、すぐに動物病院に相談することが大切です。

誤飲したときに見られる症状

誤飲したときに見られる症状は以下があげられます。

症状 疑われる影響
嘔吐が続く 胃や腸の中で異物が詰まっている可能性
食欲がなくなる 消化器に負担がかかっている
元気がなくぐったりする 腸閉塞や中毒の危険
トイレに行くが排便できない 腸内でビニールが詰まっている可能性
下痢や便秘を繰り返す 消化不良や腸の炎症

猫がビニールを食べたときの対応

① 無理に吐かせない

ビニールを飲み込んだときに、無理に吐かせようとするのは危険です。

喉や食道に傷がついたり、異物が途中で詰まってしまう可能性があります。

② 症状の確認をする

食べてしまった量や猫の体調をよく観察し、異変がある場合はすぐに動物病院へ連れて行きましょう。

③ 動物病院を受診する

特に以下のような場合は、緊急で受診が必要です。

  • 嘔吐を繰り返している
  • 食事を摂らず元気がない
  • お腹が張っているように見える
  • 便が出ない、または血便が出る

病院での診断と治療方法

猫がビニールを誤飲した場合、どのような状態にあるのかを正確に診断し、適切な治療を行うことが重要です。

特に、腸閉塞や消化器へのダメージがある場合は迅速な対応が求められます。

ここでは、動物病院で行われる診断方法と治療の流れについて詳しく解説します。

病院での診断方法

誤飲が疑われる場合、動物病院では以下の検査を行い、異物の位置や腸の状態を確認します。

① 問診と触診

獣医師はまず、飼い主から以下の情報を聞き取ります。

  • ビニールを誤飲した可能性のある時間や量
  • 現在の症状(嘔吐、食欲不振、元気の有無など)
  • 排便状況(便秘、下痢、血便など)

その後、お腹を触診し、異物が詰まっている可能性があるかを確認します。

② X線検査(レントゲン)

ビニールは透明でレントゲンには映りにくいですが、ガスの溜まり具合や腸閉塞の兆候を確認するために行われます。

ビニールと一緒に他の異物(金属やプラスチックなど)を誤飲していないかもチェックできます。

③ 超音波検査(エコー)

レントゲンで確認しにくい場合や、腸の動きを詳細に見るために行います。

異物が腸に詰まっていないか確認 腸の炎症や腸閉塞の兆候をチェック

④ 内視鏡検査(胃カメラ)

まだ胃の中に異物が残っている場合、内視鏡を使って直接取り出すことが可能です。

ビニールが胃に留まっている場合は、開腹手術をせずに除去できる

長さのあるビニール(紐状のもの)は、無理に引っ張ると腸にダメージを与えるため、慎重に対応

治療方法

診断の結果、異物の位置や状態によって治療方法が決まります。

① 催吐処置(薬を使って吐かせる)

飲み込んでから時間が経っていない場合(1〜2時間以内)、薬を使って吐かせることで、異物を体外に排出できることがあります。

ただし、ビニールの形状によっては喉や食道を傷つける可能性があるため、獣医師が判断します。

② 内視鏡(胃カメラ)による異物除去

ビニールが胃に留まっている場合は、開腹手術をせずに内視鏡で取り除けることがあります。

ただし、腸へ移動してしまった場合は、開腹手術が必要になる可能性が高いです。

③ 外科手術(開腹手術・腸切開)

ビニールが腸に詰まり、腸閉塞を引き起こしている場合は、緊急手術が必要になります。

腸がダメージを受けている場合は、腸の一部を切除することもあるため、治療後の管理が重要になります。

手術後は、数日間の入院が必要になるケースが多いです。

誤飲治療にかかる費用

治療方法によって、動物病院での費用も異なります。

治療方法 費用の目安(日本円)
催吐処置(薬剤) 5,000〜10,000円
内視鏡処置 30,000〜60,000円
開腹手術(腸切開) 80,000〜150,000円
入院・点滴治療 1泊あたり5,000〜10,000円

ペット保険に加入している場合、一部負担できることもあります。

誤飲しやすい猫は、事前に保険を検討しておくのもおすすめです。

猫がビニールを誤飲しないための予防策

猫がビニールを誤飲しないためには、環境を整えることが最も重要です。

日頃から誤飲を防ぐための対策を講じ、猫が安全に暮らせる環境を作りましょう。

誤飲を防ぐための基本対策

① ビニール類を徹底的に片付ける

猫が届く場所に、ビニール袋や食品の包装、ラップ類を放置しない。

  • ゴミ箱は蓋付きのものを使用
  • 買い物袋はすぐに片付ける
  • ビニール袋を保管する場合は、引き出しや扉の中にしまう

② おもちゃで適度に遊ばせる

猫がビニールに興味を持つのは、ストレスや退屈が原因の場合もあります。

  • キャットタワーや知育おもちゃを活用し、遊びの時間を確保する
  • 猫が一人で遊ぶ時間も確保しつつ、飼い主と遊ぶ時間も作る

③ 食事を見直す(栄養不足対策)

栄養不足が原因で異食行動をすることがあるため、バランスの取れた食事を与えることも重要です。

  • タンパク質やビタミンが不足すると、異物を食べる行動が増えることも
  • 栄養バランスの良いキャットフードを与え、間食の管理もしっかり行う

④ ビニールの匂いを嫌がるものにする

猫がビニールを噛むのを防ぐため、猫が苦手な匂いを活用することも効果的です。

  • 柑橘系の香り(オレンジやレモン)をつけたシートでビニールを包む
  • 市販の「噛み防止スプレー」を使う

まとめ

猫がビニールを食べてしまうと、消化不良や腸閉塞などの深刻な問題を引き起こす可能性があります。

特に、嘔吐が続く、元気がない、便が出ない、食欲がないなどの症状が見られた場合は、すぐに動物病院を受診しましょう。

病院では、レントゲンや超音波検査を使って異物の位置を確認し、必要に応じて内視鏡や手術で異物を取り除く処置が行われます。

ビニールの誤飲を防ぐためには、ビニール袋を猫の手が届かない場所に保管し、ストレスを減らすために適度に遊ばせることが重要です。

また、栄養不足が原因で異食行動を起こすこともあるため、食事のバランスを整えることも誤飲防止につながります。

愛猫の安全を守るために、誤飲を防ぐ環境づくりを徹底し、もしものときはすぐに対応できるよう準備しておきましょう。

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