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猫に虫がついた!?ノミ・ダニ・回虫の危険と対策を解説

2025年2月26日

猫 虫

猫の体に虫がついている!?これって寄生虫?

猫はノミやダニ、回虫などの寄生虫に感染することがあり、かゆみや脱毛、下痢、嘔吐などの症状を引き起こすことがあります。

放置すると健康を損なう原因となるため、早期発見と適切な対策が大切です。

室内飼いの猫でも、飼い主の衣類や靴からノミやダニが持ち込まれることがあり、寄生虫の感染リスクはゼロではありません。

感染経路を知り、適切な予防を行うことで、愛猫の健康を守りましょう。

猫の寄生虫とは?

猫の寄生虫は、大きく「外部寄生虫」と「内部寄生虫」に分類されます。

外部寄生虫は皮膚や被毛に寄生し、かゆみや炎症を引き起こすのに対し、内部寄生虫は消化器官や血液に寄生し、下痢や体重減少などの症状を引き起こします。

放置すると健康に悪影響を及ぼし、重症化すると命に関わるケースもあります。

また、一部の寄生虫は人間にも感染する可能性があるため、飼い主も注意が必要です。

外部寄生虫(皮膚や被毛に寄生する虫)

外部寄生虫は、猫の体表に寄生し、血を吸ったり皮膚を刺激したりして健康に悪影響を与えます。

特に、屋外に出る猫は感染リスクが高く、完全室内飼いの猫でも、家の中に持ち込まれた虫から感染する可能性があります。

寄生虫の種類 主な症状 感染経路 影響・リスク
ノミ かゆみ、脱毛、皮膚の赤み、ノミアレルギー性皮膚炎 他の動物との接触、草むら、家の中に持ち込まれる 貧血、瓜実条虫の媒介
ダニ(ミミヒゼンダニ・ツメダニ・ニキビダニ) 耳のかゆみ、耳垢の増加、皮膚の赤み、炎症 他の猫との接触、寝床の汚れ 耳ダニ感染による難聴や皮膚病
シラミ・ハジラミ 皮膚のかゆみ、被毛のゴワつき、フケの増加 感染猫との接触、不衛生な環境 皮膚の炎症や毛づやの悪化

内部寄生虫(消化器官や血液に寄生する虫)

内部寄生虫は、猫の体内に寄生し、消化器系の異常や体重減少を引き起こします。

一部の寄生虫は、排泄物を通じて他の猫や飼い主にも感染する可能性があるため、早期発見と駆除が必要です。

寄生虫の種類 主な症状 感染経路 影響・リスク
猫回虫 下痢、嘔吐、腹部膨満、発育不良 母猫の母乳、糞便、ネズミや虫を食べる 成長遅延、体力低下
瓜実条虫 肛門のかゆみ、便に白い米粒のような虫が混ざる ノミを食べることで感染 消化不良、体重減少
マンソン裂頭条虫 食欲不振、消化不良、体重減少 カエルやヘビなどを捕食 栄養吸収の阻害、慢性の消化不良

猫の寄生虫が引き起こす症状と影響

猫が寄生虫に感染しても、初期段階では症状がほとんど現れないことが多く、気づきにくいのが特徴です。

しかし、感染が進行すると、皮膚のかゆみ、消化不良、体重減少、貧血などの症状が出てくるため、早めの対策が重要になります。

寄生虫が引き起こす症状は、「外部寄生虫(ノミ・ダニ・シラミ)」と「内部寄生虫(回虫・条虫・フィラリアなど)」で異なります。

それぞれの影響を詳しく解説していきます。

外部寄生虫による症状

外部寄生虫(ノミ・ダニ・シラミ)は、猫の皮膚や被毛に寄生し、強いかゆみや皮膚炎を引き起こします。

特にノミやダニは吸血するため、感染が重度になると貧血や皮膚のただれを引き起こし、猫の健康を大きく損なうことがあります。

外部寄生虫の感染が疑われる場合、以下の症状が見られることが多いです。

ノミ感染の症状と影響

  • 軽度の症状:体を頻繁にかく、毛の間に黒い粒(ノミの糞)が見られる
  • 中程度の症状:皮膚が赤くなり、強いかゆみ、脱毛が目立つ
  • 重度の症状:ノミアレルギー性皮膚炎(皮膚のただれ)、貧血(特に子猫や老猫)
  • 合併症:ノミが媒介する**瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)**に感染する可能性

ダニ感染の症状と影響

  • 耳ダニ(ミミヒゼンダニ):耳を頻繁にかく、黒い耳垢がたまる、頭を振る
  • ツメダニ:全身のフケが目立つ、毛がバサバサになる
  • ニキビダニ(毛包虫):顔周りの脱毛、皮膚が炎症を起こして赤くなる

シラミ・ハジラミ感染の症状と影響

  • 症状:皮膚のかゆみ、フケが増える、被毛がゴワつく
  • 影響:毛づやが悪くなる、皮膚が弱くなる

内部寄生虫による症状

内部寄生虫(回虫・条虫・フィラリアなど)は、猫の体内に寄生し、消化器系や血液に影響を与えます。
特に子猫は、母猫からの感染が多く、適切な駆虫をしないと成長に影響を与えることがあります。

内部寄生虫に感染すると、以下のような症状が現れます。

猫回虫感染の症状と影響

  • 初期:無症状のことが多いが、便検査で卵が見つかることがある
  • 中期:嘔吐・下痢・食欲不振、お腹が膨らむ(特に子猫)
  • 重度:栄養吸収不良による成長遅延、元気がなくなる

瓜実条虫感染の症状と影響

  • 軽度:便の中に米粒のような白い虫が見られる
  • 中期:肛門を気にして床にこすりつける、下痢が続く
  • 重度:消化不良、体重減少

フィラリア感染(犬糸状虫症)の症状と影響

  • 初期:軽い咳、少し疲れやすくなる
  • 中期:呼吸が荒くなる、運動を嫌がる
  • 重度:呼吸困難、突然死のリスクが高まる

内部寄生虫は、放置すると猫の健康が悪化し、命に関わることもあるため、早期発見と駆除が重要です。

猫の寄生虫の治療と駆除方法

猫が寄生虫に感染しているかどうかを確認するためには、動物病院での診察が必要です。

寄生虫の種類によって診断方法や治療法が異なるため、症状が見られた場合は、できるだけ早く獣医師に相談しましょう。

病院での診断方法

病院では、寄生虫の種類や感染の程度を確認するために、以下の検査を行います。

  • 糞便検査
    猫の便を顕微鏡で調べ、寄生虫の卵や成虫の有無を確認する方法です。特に回虫や条虫などの内部寄生虫の診断に有効です。

  • 血液検査
    フィラリア症や重度の寄生虫感染を確認するために行われます。血液中の異常な数値や寄生虫の存在を調べることで、感染の有無を特定できます。

  • 皮膚検査
    ノミやダニ、シラミなどの外部寄生虫を特定するために行われます。皮膚や被毛のサンプルを顕微鏡で観察し、寄生虫の種類を判別します。

駆除方法(外部寄生虫・内部寄生虫別)

寄生虫の駆除には、外部寄生虫(ノミ・ダニ・シラミ)内部寄生虫(回虫・条虫・フィラリア)で異なる治療法が用いられます。

それぞれの治療方法を詳しく解説します。

外部寄生虫の駆除方法

外部寄生虫は、皮膚や被毛に寄生するため、スポットオンタイプの薬や飲み薬、シャンプーなどを使用して駆除します。

駆除方法 対象となる寄生虫 特徴
スポットオンタイプ(滴下式) ノミ・ダニ・シラミ 首の後ろに滴下し、皮膚から吸収させる(1ヶ月効果)
飲み薬 ノミ・ダニ ノミが血を吸うと死ぬ仕組み(即効性あり)
ノミ取りシャンプー ノミ・ダニ 一時的な効果、シャンプー後の駆虫薬使用が必要
ノミ取りクシ ノミ・シラミ ノミを物理的に取り除く、他の駆除と併用する

内部寄生虫の駆除方法

内部寄生虫は、猫の消化器官や血液に寄生するため、駆虫薬の内服やスポットオンタイプの薬が使用されます。

駆除方法 対象となる寄生虫 特徴
錠剤タイプ 回虫・条虫 直接飲ませる、定期的な投与が必要
スポットオンタイプ 回虫・条虫・フィラリア 皮膚から吸収させ、予防と駆除を同時に行う

猫の寄生虫を予防する方法

寄生虫の感染を防ぐためには、定期的な駆虫と環境管理が欠かせません。

外部寄生虫と内部寄生虫では予防方法が異なりますが、どちらも徹底することで猫の健康を守ることができます。

外部寄生虫の予防方法

  • 毎月のスポットオン駆除薬を使用
    ノミやダニは、一度駆除しても再感染のリスクがあります。そのため、毎月の駆虫薬の投与が重要です。

  • 室内の掃除をこまめに行う
    ノミやダニの卵は、カーペットや家具の隙間に落ちていることがあります。定期的な掃除機がけや拭き掃除を行い、ノミやダニの発生を防ぎましょう。

  • 完全室内飼いを徹底する
    外に出ることでノミやダニに感染するリスクが高まります。屋外に出さないことで、感染リスクを大幅に減らすことができます。

内部寄生虫の予防方法

  • 定期的な駆虫薬の投与
    回虫や条虫の感染を防ぐために、年に1~2回の定期的な駆虫薬の投与が推奨されます。

  • トイレの清潔を保つ
    猫の糞便には寄生虫の卵が含まれることがあります。毎日トイレを清掃し、糞便を速やかに処理することで、感染リスクを下げることができます。

  • ネズミや虫を食べさせない
    ネズミや虫には寄生虫がいる可能性があるため、猫が捕食しないように注意が必要です。

猫は虫を食べるのか?食べても大丈夫?

猫は本能的に動くものに興味を持ち、家の中にいる虫を狩って食べることがあります。

特にゴキブリやクモ、ハエ、蛾などの小さな虫を追いかけて遊んだり、捕まえて食べることも珍しくありません。

しかし、猫が虫を食べても安全なのか?体に害はないのか?と心配する飼い主も多いでしょう。

ここでは、猫が虫を食べる理由や、食べても安全な虫・危険な虫、虫を食べてしまったときの対処法について詳しく解説します。

猫はなぜ虫を食べるのか?

猫が虫を食べるのは、主に狩猟本能によるものです。

動くものに反応する本能:猫は本来、ネズミや鳥などの小動物を狩る肉食動物。動く虫を見ると、つい反射的に飛びつく。
遊びの延長で食べる:捕まえた虫を前足で転がしたり、口にくわえたりするうちに、そのまま食べてしまうことも。
好奇心から:普段食べないものを口に入れてみる習性があり、「どんな味か?」と確かめるために食べることも。
栄養補給のため?:野生の猫は虫を食べてタンパク質を摂取することもあるが、室内飼いの猫には十分な栄養が与えられているため、食べる理由としては少ない。

猫が食べても安全な虫と危険な虫

猫が虫を食べた場合、害のない虫もいれば、毒を持つ虫や寄生虫を媒介する虫もいるため注意が必要です。

✅ 食べても大丈夫な虫(比較的安全)

虫の種類 注意点
ハエ ほとんど問題なしだが、殺虫剤を浴びたものは危険
クモ(小型) 無毒の種類なら問題なし
ガ・蛾 基本的には無害だが、羽の鱗粉が気管に入るとむせることがある

基本的に、体の小さい無毒の虫であれば、大きな問題はありません。

しかし、ハエやゴキブリは雑菌を持っていることが多いため、食べると軽い下痢や嘔吐を引き起こすことがあります。

❌ 猫が食べると危険な虫

虫の種類 危険な理由
ゴキブリ 菌・寄生虫を持っていることが多い
ムカデ 咬まれると強い痛み・腫れが生じる
ハチ(スズメバチ・アシナガバチ) 刺されるとアナフィラキシーショックの危険あり
カマキリ・バッタ 消化しにくいキチン質が多く、嘔吐・下痢の原因に
蛾の幼虫(毛虫) 毒針毛が皮膚や口内に刺さり炎症を起こす

特に危険なのはゴキブリやムカデ、ハチなどの毒を持つ虫です。

また、ゴキブリは寄生虫やサルモネラ菌を持っていることが多く、食べたことで消化器トラブルを引き起こすことがあります。

猫が虫を食べてしまったときの対処法

少量なら様子を見る

  • 体調に異常がなければ、ほとんどの場合は自然に排泄される。
  • 嘔吐や下痢が一度だけであれば、様子を見る。

以下の症状が出たら動物病院へ

症状 考えられる原因
繰り返しの嘔吐・下痢 ゴキブリ・ハエの雑菌による感染
口の腫れ・よだれが止まらない ムカデや毛虫の毒
ぐったりして動かない ハチのアレルギー反応
異常な興奮・落ち着かない 一部の毒虫による神経系への影響

虫を食べたら、猫の口をチェック

  • 口の中に毛虫の毛や毒針が残っていないか確認
  • ムカデやハチに咬まれた場合は、刺された場所を冷やし、すぐに病院へ

まとめ

猫の寄生虫は、皮膚に寄生するノミやダニ、消化器官に寄生する回虫や条虫などさまざまです。

感染すると、かゆみや消化不良などの症状が出るため、定期的な駆虫と環境の清潔維持が欠かせません。

また、外に出ない猫でも感染の可能性があるため、油断は禁物です。

駆虫薬の使用や住環境の管理を徹底し、寄生虫のリスクから猫を守りましょう。

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