最近飼っている犬に「落ち着きがない」「食べているのに体重が減少している」「尿の回数が多い」などの変化がありませんか?
もしかすると、その症状は、犬の甲状腺機能亢進症かもしれません。
この記事では、「犬の甲状腺機能亢進症」について、症状や治療方法をご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
犬の甲状腺機能亢進症とは
犬の甲状腺機能亢進症とは、甲状腺(体の新陳代謝を促すためのホルモンを出す内分泌腺)が肥大し働きが活発になることによって、甲状腺ホルモンが必要以上に分泌される病気です。
犬が甲状腺機能亢進症を発症する原因は、主に以下があげられます。
- 腫瘍
- 外的要因(傷)
- 別の治療で投与した甲状腺ホルモン剤の過剰摂取
犬が甲状腺機能亢進症を発症するのは、1%~2%以下と稀な病気であると言われていますが、高齢になると骨粗しょう症や心不全を引き起こす原因になりますので注意が必要です。
犬の甲状腺機能亢進症の症状
犬の甲状腺機能亢進症の症状は、主に以下が多いとされています。
- 食欲の増加
- 体重減少
- 甲状腺が腫れている
- 落ち着きがない
- 性格が荒くなる
- 多飲多尿
- 嘔吐
- 下痢
- 早い心拍数
- 眼球の突出
- 鼻血
この中の、複数の項目に当てはまったら、一度お近くの動物病院に連れて行って診察してもらったほうがも良いかもしれません。
犬の甲状腺機能亢進症の治療方法
犬の甲状腺機能亢進症の治療は、「内科的治療」と「外科的治療」がありますが、抗甲状腺ホルモン剤を投与する治療方法が一般的です。
しかし、腫瘍がなくなるわけではなく、甲状腺ホルモンの量を抑える薬を与えることになり、生涯の投薬が必要になります。
犬の甲状腺機能亢進症の、外科的治療は、腫大した甲状腺を手術で切除します。
転移や発症場所によって摘出が困難な場合は、放射線などの治療を行います。
とくに手術後は、甲状腺機能低下症が後遺症として併発する恐れがありますので注意が必要です。
治療方針に関しては、獣医さんとよく相談することをおすすめいたします。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。
犬の甲状腺機能亢進症は、発症が稀な病気ですが、発症してしまうと、一生涯ホルモン剤の投与をしなければならなくなり、飼い主の方の精神的、経済的な負担が大きくなります。
そのためにも、毎日のスキンシップなどから、小さな変化を見落とさないようにすることが大切です。