最近飼っている犬に「散歩に行きたがらない」「毛が抜ける」「体重が増えた」などの変化がありませんか?
もしかすると、その症状は、犬の甲状腺機能低下症かもしれません。
この記事では、「犬の甲状腺機能低下症」について、症状や治療方法をご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
犬の甲状腺機能低下症とは
犬の甲状腺機能低下症とは、のどにある甲状腺から分泌される甲状腺ホルモンの機能が弱まることによって引き起こる病気です。
甲状腺ホルモンは、エネルギー、タンパク、ビタミン、脂質代謝などに影響を及ぼし、ホルモンの機能が強くなり過ぎると、甲状腺機能亢進症。
弱くなり過ぎると、甲状腺機能低下症を発症します。
犬が甲状腺機能低下症を発症する原因は、主に以下があげられます。
- 自己免疫疾患
- 甲状腺の萎縮
- 運動不足
- クッシング病からの併発
犬が甲状腺機能低下症を生まれつき発症することは稀ですので、ほとんどが後天性です。
甲状腺機能低下症になりやすい犬種
甲状腺機能低下症になりやすい犬種は、以下があげられます。
- アイリッシュセッター
- コッカースパニエル
- ゴールデンレトリバー
- シェットランドシープドッグ
- 柴犬
- ダックスフント
- チャウチャウ
- ドーベルマン
- ブルドッグ
- プードル
- ボクサー
- ミニチュアシュナウザー
- ラブラドールレトリバー
犬の甲状腺機能低下症の症状
犬の甲状腺機能低下症の症状は、主に以下が多いとされています。
- 散歩に行きたがらない
- 左右対称の脱毛
- 体重増加
- 寒がる
- 皮膚が黒ずむ(色素沈着)
- さまざまな皮膚の異常
- 顔のむくみ
- 心拍数の低下
- 元気がない
この中の、複数の項目に当てはまったら、一度お近くの動物病院に連れて行って診察してもらったほうがも良いかもしれません。
犬の甲状腺機能低下症の治療方法
犬の甲状腺機能低下症の治療は、甲状腺ホルモン製剤を投与する治療方法が一般的です。
しかし、甲状腺機能低下症が完治するわけではないので、不足している甲状腺ホルモンの量をコントロールするために、生涯の投薬が必要です。
投薬の量を間違えると、甲状腺機能低亢進症が併発する恐れがありますので注意してください。
治療方針に関しては、獣医さんとよく相談することをおすすめいたします。
甲状腺機能低下症の治療費用
動物病院の診療料金は、独占禁止法により、基準料金を決めたり、獣医師同士が協定して料金を設定したりすることが禁じられていて、病院によって金額が異なります。
そこで、ここでは、甲状腺機能低下症の治療にかかる目安の費用をお伝えいたします。
※記載する金額範囲内で収まらない場合もありますので、ご了承ください。
診療項目 | 金額 |
初診料 | 500円~2,000円 |
再診料 | 500円~1,000円 |
ホルモン検査(T4検査) | 4,000円~ |
薬代 | 2,000円~ |
総支払金額 | 約7,000円~ |
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。
犬の甲状腺機能低下症は、発症してしまってからでは、一生涯ホルモン剤の投与をしなければならないため、飼い主側の経済的負担も大きくなりますが、実際に辛いのは人間ではなく発症してしまった飼い犬です。
辛い状況から早く楽にしてあげるためにも、早期発見と治療をしてあげられるように体調変化を見逃さないようにしましょう。