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猫は何度くらいが快適?暑さ寒さのサインと室温調整の工夫

2025年5月30日

猫 適温

「猫にとって快適な室温って何度くらい?」「エアコンは何度に設定すればいいの?」

季節の変わり目や冷暖房を使う時期になると、そんな疑問を持つ飼い主の方も多いのではないでしょうか。

猫は私たちと同じ室内で生活していても、人間とは体温や皮膚感覚が異なるため、感じている暑さ・寒さにも差があります。

ここでは、猫にとっての「適温」の考え方や、季節ごとの室温の目安、猫の行動からわかる暑さ寒さのサイン、そして室温管理のコツまで、飼い主として知っておきたい情報をわかりやすく解説していきます。

猫にとっての適温とは?

猫はもともと暑く乾燥した地域、たとえば中東やアフリカなどの砂漠地帯に生息していたリビアヤマネコがルーツとされており、比較的暑さに強く、寒さにやや弱いといわれています。

しかし、現代の猫は私たちと同じ屋内環境で生活しており、季節や居住空間の影響を大きく受けます。

特にエアコンや暖房が効いた部屋では、猫自身で温度調節がしにくくなることもあるため、適切な室温を保つことがとても重要です。

猫が快適と感じる基本の室温とは?

猫が快適に感じる温度は、人間よりもやや高めといわれており、おおよその目安は次の通りです。

猫の年齢・状態 快適な室温の目安 補足
成猫(健康な成猫) 20〜28℃ 湿度管理もあわせて行うと◎
子猫・老猫 22〜30℃ 体温調整が苦手なため、やや高めが望ましい
短毛種 22〜27℃ 寒さに弱く、冬は保温対策を
長毛種 20〜25℃ 暑がりな傾向あり、夏場は涼しい環境を

猫の体温と「適温」との関係

猫の平熱は約38.0〜39.0℃と、人間より1〜2℃ほど高めです。

このため、気温が少し高い環境でも不快に感じにくい一方で、気温が20℃を下回ると寒さを感じやすくなる猫もいます。

特に以下のようなケースでは、より細やかな温度管理が求められます。

  • 子猫:生後3か月未満は体温調整機能が未熟で、保温が不可欠
  • 老猫:代謝が落ちるため、寒さがこたえやすくなる
  • 病中・術後の猫:体力低下時は、体温維持力が下がる

猫の行動で「適温かどうか」をチェック

猫が今の室温を快適と感じているかは、日々の行動からも判断できます。

「適温」を数字で捉えることも大切ですが、猫の行動をよく観察し、体感温度を見極めてあげることがより確実な対応につながります。

室温の状態 猫の様子 適温かどうかの目安
ちょうどよい リラックスして眠る/日なたと日陰を行き来する ◎快適
寒すぎる 丸くなって眠る/毛布や狭い場所にこもる △寒がっている可能性あり
暑すぎる のびて寝る/床にお腹をべったりつける △暑がっている可能性あり

季節ごとの快適な室温の目安

猫が快適に過ごせる「適温」は通年で20〜28℃程度とされていますが、実際には季節によって室内の気温・湿度は大きく変わります。

そのため、猫の健康を守るには季節に応じた環境調整が必要不可欠です。

ここでは、春夏秋冬それぞれの気候の特徴を踏まえながら、猫にとって理想的な室温と湿度の目安、および快適に保つための工夫をご紹介します。

季節別|快適な室温・湿度の目安と環境のつくり方

同じ「適温」でも、部屋のつくりや猫の性格・体質によって感じ方は変わります。

季節 室温の目安 湿度の目安 猫の様子 管理のポイント
春(3〜5月) 20〜24℃ 40〜60% 日なたぼっこ/やや活発になる 朝晩の寒暖差に注意。日中は自然な陽だまりも活用
夏(6〜9月) 25〜28℃ 50〜60% のびて寝る/水をよく飲む 冷房を使う際は風が直接当たらないように。冷感グッズを併用
秋(9〜11月) 20〜24℃ 40〜60% 活動的に/お気に入りの寝床に戻る 急激な冷え込みに備えてブランケットの設置を
冬(12〜2月) 22〜26℃ 40〜50% 丸くなって寝る/布団にもぐる 暖房+加湿を併用。ヒーター周囲のやけど対策も忘れずに

以下は、季節ごとに意識しておきたい室内環境づくりの例です。

猫自身が「暑ければ涼しい場所へ」「寒ければあたたかい場所へ」と動けるよう、“逃げ場”を用意することがとても大切です。

☘ 春・秋(寒暖差に注意)

  • 窓辺のスペースにブランケットを設置し、朝晩の冷え込みにも対応
  • 室温が急上昇しやすい日中は換気をしてこもった熱気を逃がす
  • エアコンはオフにしてもよいが、湿度が下がるようなら加湿器も併用

🌞 夏(熱中症リスク対策)

  • 冷房は27〜28℃設定にし、猫が自由に移動できる空間を確保
  • 冷却ジェルマットやアルミプレートで快適な寝床を用意
  • 水飲み場を複数設置し、いつでも水分補給できるように

❄ 冬(冷えと乾燥に注意)

  • 毛布やドーム型ベッド、こたつ周りなど温かい場所を複数確保
  • 暖房による乾燥対策として加湿器や濡れタオルを設置
  • ホットカーペットやペットヒーターは低温設定+タイマー使用がおすすめ

猫が寒がっている・暑がっているときの行動

猫は言葉では不快さを訴えられませんが、行動やしぐさに注目すれば、暑さや寒さへの不調サインを読み取ることができます。

特に季節の変わり目や室温差のある家庭では、こうした“無言のサイン”を見逃さないことが大切です。

寒いときの行動とその意味

猫は寒さに弱い傾向があり、体を丸めて熱を逃がさないようにする行動が多く見られます。

行動 考えられる理由 備考
丸くなって眠る 体温を逃がさないようにしている 特に朝晩の冷え込み時に多く見られる
布団や毛布にもぐりこむ 外気を避け、あたたかい場所を探している 飼い主の布団にもぐる行動も増える
動かずじっとしている 寒さによって動きが鈍くなっている 特に老猫や短毛種に多い
耳・肉球が冷たい 末端の血流が減り、体が冷えている さわってわかる物理的なサイン

寒さサインを見逃さないポイント

  • 寝ている場所がいつもより“狭くて暗い”所なら寒がっているかも
  • 寝床の上に乗らず、下に入り込むようになった
  • 暖房の近くから離れようとしない

暑いときの行動とその意味

猫はもともと暑さに比較的強いとはいえ、密閉された室内や高温多湿の環境では熱中症のリスクが高まります。

行動 考えられる理由 備考
仰向けになって寝る お腹を出して熱を逃がしている リラックスではなく暑さ対策の場合も
冷たい床や玄関にべったり 体温を下げるために冷感のある場所を選ぶ 石やタイルの上などが多い
水を頻繁に飲む 体内の水分を保とうとしている 脱水の兆候であることも
荒い呼吸・口を開けてハッハッとする 熱がこもって体温調整がうまくいっていない 熱中症の初期症状。注意が必要

暑さサインに気づくためのポイント

  • 寝ている場所が「窓辺」から「玄関・風通しのいい床」に変わった
  • 毛づくろいを頻繁にして、体温を下げようとする
  • 日中ぐったりして動かない、食欲が落ちる

行動サインは“積極的な訴え”ではない

猫は不調を外に出しにくい動物です。

そのため、上記のような行動は意図的なアピールというより、「自然な反応」であることが多く、飼い主が気づく努力が必要です。

「うちの子、最近変わったかも」と感じたら、それは室温が猫に合っていないサインかもしれません。

室温管理のポイント

猫が快適に過ごせる室温を保つためには、単にエアコンを使うだけでは不十分です。

猫は自ら快適な場所を探す能力がありますが、その選択肢を用意するのは飼い主の役目です。

ここでは「室温を適正に保つ」「猫が自由に移動できる」「暑さ・寒さを緩和できる」ための管理ポイントを紹介します。

快適な室温を保つために意識したい要素

猫にとって快適な室温を保つには、以下を意識すると良いでしょう。

管理項目 ポイント 補足
室温 猫の適温(20〜28℃)を基準に調整 体質や猫種によって若干の調整が必要
湿度 40〜60%をキープ 加湿・除湿器を併用。冬の乾燥、夏の多湿に注意
風の向き 冷暖房の風が直接猫に当たらないように 風除けになる家具やカーテンを活用
空気の循環 窓開けや換気扇を活用して空気を動かす 室温ムラや湿気のこもりを防ぐ

具体的な室温管理テクニック

エアコンや暖房器具に加え、以下のような工夫を組み合わせると、より快適な環境をつくることができます。

  • エアコンの設定温度は高すぎず、低すぎず(冷房は27〜28℃、暖房は22〜24℃前後を目安)
  • ペット用の冷却・保温アイテムを活用(アルミプレート、ペットヒーターなど)
  • 猫が自由に移動できる空間を確保(暑いときに逃げられる日陰や涼しい床、寒いときに入れる毛布のある寝床など)
  • 日当たりの調整(日差しが強すぎる時間帯は遮光カーテンを使用)
  • 夜間と日中の温度差に備えてタイマー設定を活用

猫の性格・状態に合わせた調整も大切

快適さの感じ方は、猫の年齢や性格、体調によって異なります。

たとえば以下のような感じです。

  • 子猫や老猫:寒さに弱く、保温性の高い寝床を複数用意すると◎
  • 暑がりな猫:タイルマットや通気性の良い場所を好む傾向あり
  • 神経質な猫:空調音や風を嫌うことも。静かな場所も選べるように

日中不在時の管理にも注意

日中に家を空ける時間が長い場合、自動調整できる空調やスマート家電の活用がおすすめです。

  • エアコンはタイマーや自動運転モードを活用
  • 室温計+Wi-Fiカメラで外出先から温度確認も可能
  • 暑い季節は複数の水飲み場を確保しておく

「快適な温度に保つ」ことはもちろんですが、猫自身が体温調整できる選択肢を複数用意することが、室温管理の最大のポイントといえるでしょう。

まとめ

猫が快適に過ごせる室温は、年齢や猫種、体調によっても微妙に異なります。

数字だけにとらわれず、猫の行動や様子をよく観察することが、正しい温度管理につながります。

冷暖房を使うときは風の向きや湿度にも配慮し、猫が自分で過ごしやすい場所を選べる環境を整えてあげましょう。

暑さ寒さのサインを見逃さず、快適な室温を保つことが健康維持にもつながります。

毎日のちょっとした気配りが、猫にとって安心できる暮らしをつくる鍵になるはずです。

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