犬や猫を飼われている方は、ペット保険への加入を一度は検討した方が多いのではないでしょうか。
ペット保険の加入率は約5%と言われていて、検討をしても、結局ペット保険に加入をしない方が大半なんです。
この記事では、ペット保険が必要である理由を、「加入しなかった理由」と「加入すべき理由」に分けてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ペット保険に加入しなかった理由
ペット保険に加入しなかった方の多くが、以下の理由をあげています。
- 保険料が高く家計の負担になるから
- 保険料の掛け捨てがもったいない
- 動物病院をほとんど利用しないから
しかし、私たち同様に、犬や猫も病気やケガはいつ起こるか分かりません。
犬や猫を動物病院に連れて行って、莫大な治療費が発生してから、ペット保険に加入しておけば良かったと後悔しても、後の祭りです。
ペット保険に加入するべき5つの理由
1.動物病院利用率の高さ
2013年、アイペット損害保険会社が、1年間に動物病院を利用する回数と利用率の調査を行った結果があります。
年間利用回数 | 利用率(%) |
月1回以上 | 6.5 |
月1回程度 | 15.5 |
2 ~ 3か月に1回 | 29.5 |
半年に1回 | 24.6 |
1年に1回程度 | 14.6 |
ほとんどいかない | 9.3 |
出典:アイペット損害保険会社
調査結果から、2~3ヶ月に1回程度行かれる方が全体の約30%と最も多く、続いて半年に1回程度となっています。
このことから、犬や猫を飼われている方は、予期せぬ病気やケガなどで、年に数回は動物病院に行かれていることがわかります。
全ての通院で高額な治療費が発生しているとは限りませんが、少なくとも公的な医療保険が無いことから人間より高めの治療費を支払われていると予想されます。
このことから、万が一に備え、ペット保険に加入すべき理由の一つとして、あげさせていただきました。
2.年間医療費の高さ
東京都福祉保健局が2011年に行った犬猫の年間医療費について調査を行った結果があります。
■犬の年間医療費調査
犬の年間医療費 | 利用率(%) |
1万円未満 | 2.5 |
1万 ~ 2.9万 | 24.8 |
3万 ~ 5.9万 | 35.1 |
6万 ~ 9.9万 | 6.6 |
10万 ~ 14.9万 | 3.7 |
15万 ~ 19.9万 | 2.9 |
20万 ~ 49.9万 | 7.0 |
50万 ~ | 0 |
無回答 | 17.4 |
■猫の年間医療費調査
猫の年間医療費 | 比率利用率(%) |
1万円未満 | 13.1 |
1万 ~ 2.9万 | 28 |
3万 ~ 5.9万 | 16 |
6万 ~ 9.9万 | 4.6 |
10万 ~ 14.9万 | 5.7 |
15万 ~ 19.9万 | 0.6 |
20万 ~ 49.9万 | 1.1 |
50万 ~ | 0 |
無回答 | 30.9 |
出典:東京都福祉保健局
この調査結果によると、犬の年間医療費で最も多かったのは3~6万未満で約35%、猫の年間医療費で最も多かったのは1~3万未満で約28%という結果がありました。
公的な健康保険がないペットの治療費は、100%自己負担になってしまいます。
犬や猫への年間医療費は約50%が6万未満であり、10%以上の方は、10万以上の医療費がかかっていることにも驚かされます。
このことから、万が一に備え、ペット保険に加入すべき理由の一つとして、あげさせていただきました。
3.ペットの高齢化
一般社団法人ペットフード協会が2015年に実施した犬猫平均寿命について調査を行った結果があります。
2014年 | 2015年 | |
犬の平均寿命 | 14.2歳 | 14.9歳 |
猫の平均寿命 | 14.8歳 | 15.8 |
猫の平均寿命 (外に出さない猫) |
15.7歳 | 16.4歳 |
猫の平均寿命 (外に出す猫) |
13.2歳 | 14.2歳 |
2015年の調査では、犬の平均寿命は14.9歳、猫の平均寿命は15.8歳という結果があります。
近年では、医療の進歩やドッグフード、キャットフード進化などによって、平均寿命が伸びています。
そのため、ペットの高齢化が進み、人間と同じ心臓病や糖尿病、白内障を患う犬や猫が増えています。
また、加齢により、病気に対する抵抗力が落ちたり、骨折して治りが遅かったりと、病院へ通院する回数も多くなるでしょう。
このことから、万が一に備え、ペット保険に加入すべき理由の一つとして、あげさせていただきました。
4.高額な診療費
アイペット損害保険会社が、手術費用の保険金請求が多い年齢について、行った調査結果があります。
手術費用の保険金 請求が多い年齢 |
比率(%) |
0歳 | 33.2 |
1歳 | 12.3 |
2歳 | 8.2 |
3歳 | 7.5 |
4歳 | 7.5 |
5歳 | 7.4 |
6歳以上 | 23.9 |
この結果では、0歳での手術請求の割合が実績値で最も多いとされています。
その理由については、室内で飼われている犬や猫が増え、室内での事故が増えたことが原因ではないかとされています。
犬や猫の手術費用は、平均で約15万円とされ、公的な医療保険がない犬や猫では、その金額がそのまま飼い主の負担になります。
次に、過去アイペット損害保険会社に請求のあった高額な治療費をご紹介します。
病名 | 治療費 |
心臓病 | 227万9,717円 |
脳腫瘍 | 174万2,795円 |
アポクリン線ガン | 149万9,763円 |
異物誤飲 | 120万5,050円 |
出典:アイペット損害保険会社
犬や猫の高齢化が進み、人間と同じ病気を患う犬や猫はこの先も増えていくと考えられています。
ご紹介したような病気を患ってしまってから、ペット保険に加入していればと、後悔しないようにしましょう。
このことから、万が一に備え、ペット保険に加入すべき理由の一つとして、あげさせていただきました。
5.飼い主の責任
若い方は、もしかしたら医療保険や死亡保険などに加入していないかもしれません。
しかし、子どもが生まれた方や20代後半になると、なんとなく、念のために保険に加入をした方が良いのではと考える方も多いと思います。
では、なぜ一緒に生活しているペットは保険に加入しないのでしょう。
もし、これから犬や猫を飼おうと思っている方は、家族の一員である犬や猫が病気になってしまったらどうするのかを、この機会に考えらてみてはいかがでしょうか。
このことから、万が一に備え、ペット保険に加入すべき理由の一つとして、あげさせていただきました。
ペット保険一括資料請求のご紹介
ペット保険を検討している方は、どの保険会社を選んでよいか悩んでいる方が多いと思います。
各社、いろいろなプランがあり、料金や保障内容、契約条件も違いますよね。
まずは、一括見積で資料請求をして検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
最後までお読みになっていただき、ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。
犬や猫が病気にかかってしまうと通院や手術など、考えている以上に高額な治療費が発生します。
病気になってしまってからでは加入するのは遅く、「やっぱりペット保険に加入しておけば良かった」と後悔しないように、前もって準備することが大切です。
この記事が、ペット保険への加入を検討するキッカケになれば幸いです。