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猫の平熱は38〜39℃?体温の測り方と注意すべきサイン

猫 平熱

「猫の平熱ってどのくらいなんだろう?」と気になったことはありませんか?

実は猫の平熱は人より少し高く、38〜39℃が正常範囲と言われていますが、体調や環境の変化で微妙に変わることもあります。

ですから、普段から愛猫の体温を知っておくことが大切とも言えるでしょう。

今回は、猫の平熱や異常時の対処法についてわかりやすくお伝えします。

猫の平熱とは?

猫の体温は、健康状態を知るための大切なバロメーターです。

「猫の平熱って何度なの?」と気になる飼い主さんは多いはず。

ここでは、猫の正常な体温と、年齢や体質による違いについて詳しく解説します。

愛猫の平熱を知ることで、異常に早く気づくことができ、病気の早期発見にもつながります。

猫の平熱は何度?

猫の平熱は、一般的に38〜39℃の範囲に収まります。

これは人間の平均体温(36〜37℃)よりもやや高めです。

この差は、猫の基礎代謝が人間よりも活発であることが関係しています。

年齢や体質による平熱の違い

  • 子猫:新陳代謝が活発なため、平熱はやや高めの39〜39.5℃
  • 成猫:安定期の体温で38.0〜39.0℃程度が一般的。
  • シニア猫:代謝の低下により、37.5〜38.5℃と少し低くなることがあります。
猫の種類・年齢 平熱の目安(℃) 特徴
子猫 39.0〜39.5 代謝が活発で体温高め
成猫 38.0〜39.0 安定した体温
シニア猫 37.5〜38.5 代謝低下でやや低め

バイタルサインとしても重要

猫の体温は、呼吸数や心拍数と並ぶ「バイタルサイン(生命徴候)」の一つです。

これらを総合的に確認することで、体調不良の早期発見が可能になります。

猫のバイタルサイン基準値

  • 体温:38〜39℃
  • 呼吸数:20〜30回/分(安静時)
  • 脈拍数:140〜220回/分(成猫)
バイタルサイン 正常値の目安 異常のサイン
体温 38〜39℃ 40℃以上、37℃以下
呼吸数 20〜30回/分 呼吸が浅い・早い
脈拍数 140〜220回/分 異常な速さや遅さ

もし体温とともに、呼吸や脈拍に異常が見られた場合は、すぐに動物病院への相談が必要です。

猫の体温を正しく測る方法

猫の平熱を正確に知るためには、正しい方法で測定することが不可欠です。

ここでは、猫の体温測定の具体的な方法と注意すべきポイントを解説します。

測定が難しい場合の対処法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

猫の体温を測定する方法とポイント

猫の体温測定は主に以下の3つの方法で行います。

それぞれの特徴とコツを見ていきましょう。

お尻(直腸)から測る方法

最も正確な体温測定方法です。

1.手順

  1. 猫を安定した姿勢で保定する(可能なら2人で実施)。
  2. 体温計に潤滑剤を塗る。
  3. 肛門から1〜2cm程度、ゆっくりと挿入する。
  4. ピッという音が鳴るまで保持し、ゆっくり引き抜く。

ポイント

  • 猫が嫌がる場合は無理に行わず、休憩を挟む。
  • 測定中は優しく声をかけ、リラックスさせる。

耳から測る方法

専用の耳用体温計を使用します。

  • メリット:ストレスが少なく、素早く測れる。
  • デメリット:正確さは直腸測定よりやや劣る。

脇や足の付け根で測る方法

人間用の体温計を使うことも可能ですが、誤差が出やすいため参考程度に。

測定できない場合の対処法

猫が嫌がって測定が困難な場合は、以下の方法で体温の目安を確認します。

  • 耳や肉球を触る:高熱時は耳や肉球が熱くなることがあります。
  • お腹や内ももを確認:毛が少ない部分で体温の変化を感じやすい。
  • 行動観察:元気がない、食欲不振、呼吸が荒い場合は発熱の可能性大。

猫の体温異常と考えられる原因・対処法

猫の体温が平熱よりも高かったり低かったりする場合、何らかの異常が隠れている可能性があります。

ここでは、体温異常が示すサインと、飼い主が取るべき適切な対処法を詳しく解説します。

平熱よりも体温が高い場合

猫の体温が39.5℃以上の場合は、以下の原因が考えられます。

考えられる原因

1.飼育環境の影響

  • 高温多湿の環境や直射日光による熱中症。
  • 十分な水分補給ができていない場合。

2.猫の精神状態

  • 急激なストレスや興奮でも一時的に体温上昇。
  • 長時間の緊張状態も体温を高める要因に。

3.病気の可能性

  • 感染症(猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルスなど)
  • 腫瘍
  • 自己免疫疾患や内臓疾患

初期対応(家庭でできる対処法)

  • 涼しい場所に移動する:直射日光や暑い部屋から離れ、通気性の良い場所へ。
  • 冷却する:冷たいタオルを首や脇、足の付け根に当てると効果的。
  • 水分補給を促す:脱水防止のため、清潔な水を与える。飲まない場合はすぐに病院へ。

⚠️ 注意: 猫がぐったりしている、呼吸が荒い、意識がもうろうとしている場合は、すぐに動物病院へ。

平熱よりも体温が低い場合

猫の体温が37.2℃以下になると「低体温症」の疑いがあります。

これは命に関わる危険な状態で、早急な対応が必要です。

考えられる原因

1.外的要因(寒冷環境)

  • 冷たい床で長時間過ごす、寒い日の屋外での放置など。
  • 特に子猫や老猫は体温調節が苦手なため、低体温になりやすいです。

2.内的要因(病気・ショック症状)

  • 低血糖症、腎不全、心不全などの重篤な疾患。
  • 大量の出血や脱水症状による循環不全。
  • ショック状態や感染症の末期症状。

3.測定ミスの可能性も考慮

  • 体温計の誤差や不十分な測定方法で低く表示されることも。再測定で確認しましょう。

初期対応(家庭でできる対処法)

  • 体を温める:タオルやブランケットで包み、湯たんぽを使用(直接肌に当てない)。
  • 静かな場所で安静にする:猫がリラックスできる環境を整える。
  • 再測定して確認する:体温計を変えるか、別の方法で再度測定。

⚠️ 注意: 震え、意識低下、呼吸の異常がある場合は緊急で病院へ。

緊急度別・体温異常のチェックリスト

体温の範囲 状態の目安 家庭での対応 病院受診の目安
38.0〜39.0℃ 正常 観察継続 必要なし
39.1〜39.5℃ やや高い(興奮・ストレス) 安静にして再測定 症状が続くなら受診
39.6℃以上 高熱(感染症、熱中症) 冷却・水分補給 早急に病院へ
37.5〜38.0℃ やや低い(測定誤差の可能性) 再測定で確認 体調不良なら受診
37.2℃以下 低体温(重篤な症状) 保温し安静 すぐに病院へ

病院に連れて行くべきサインと事前準備

猫の体温異常を確認した後、最も大切なのは「どのタイミングで病院に行くか」の判断です。

ここでは、緊急性の高いサインと、受診時に備えておくべきポイントを詳しく解説します。

適切な対応が猫の命を救うカギとなります。

緊急受診が必要なサイン

次の症状が見られた場合は、すぐに動物病院へ連れて行ってください。

🚨 緊急度MAXの症状

  • 40℃以上の高熱、または37.2℃以下の低体温
  • ぐったりして動かない、意識がもうろうとしている
  • 呼吸困難、浅い呼吸、異常な速さの呼吸
  • 痙攣や震えが止まらない
  • 嘔吐や下痢が続き、脱水症状が疑われる

これらは命に関わる緊急事態であり、迷わず速やかに受診してください。

⚠️ 早めの受診が望ましい症状

  • 食欲不振が24時間以上続く
  • 水分摂取量の異常(飲まない、飲みすぎ)
  • 普段と異なる行動(隠れる、元気がない)
  • 不自然な鳴き声、過剰な毛づくろい

早期の診察で病気の進行を防ぐことができます。

病院でスムーズに診察を受けるための事前準備

受診時に正確な情報を伝えることで、診断や治療が迅速に進みます。

📝 獣医師に伝えるべき情報リスト

  • 体温の数値と測定方法(例:「耳で測定して39.8℃でした」)
  • 症状が出た日時と経過(例:「昨日の夜から食欲がなく、今朝はぐったりしている」)
  • 最近の生活環境の変化(引っ越し、食事変更、新しいペットとの接触)
  • 服用中の薬やサプリメント(あれば)

まとめ

「猫の体温ってこれで大丈夫?」と不安になることもありますよね。

猫の平熱は38〜39℃ですが、体調や環境によって変化することがあります。

だからこそ、普段の体温を把握しておくことが大切です。

もし40℃以上の高熱37.2℃以下の低体温が見られたら、すぐに動物病院へ相談しましょう。

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