飼っている猫が、最近、「食欲がない」「歩き方がおかしい」「口を開けて呼吸している」など、何かいつもと少し様子が違うなと感じていませんか。
もしかしてその症状、猫の心臓病かもしれません。
猫の心臓病は、初期症状が分かりにくく、病気が進行していて手遅れになってしまうこともあります。
この記事では、「猫の心臓病」について、症状や治療方法をご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
猫の心臓病とは
猫の心臓病は、心臓に何らかの異常が起こる病気ですが、猫の心臓病で多く見られるのが心筋症です。
猫の心筋症は、「先天性」と「後天性」の2種類に分けられますが、猫の場合はほとんどが「後天性」と言われています。
猫が心筋症になる原因として、以下があげられます。
肥大型心筋症
肥大型心筋症(ひだいがたしんきんしょう)は、猫の心臓病では最も多く見られる心疾患で、6~10歳くらいのオス猫に発症しやすいと言われています。
拡張型心筋症
拡張型心筋症(かくちょうがたしんきんしょう)は、食事中のタウリン不足が原因であると言われています。
拘束型心筋症
拘束型心筋症(こうそくがたしんきんしょう)は、10~12歳の老齢猫に発症しやすいと言われています。
心臓病になりやすい猫種
心臓病になりやすい猫種は、以下があげられます。
- アメリカンショートヘア
- スコティッシュフォールド
- シャム猫
- アビシニアン
- メインクーン
猫の心臓病の症状
猫の心臓病は、初期症状が分かりにくいとされています。
猫の心臓病は、主に以下の症状が挙げられます。
- 食欲不振
- 元気がない
- 呼吸がおかしい
- 歩き方がおかしい
- 肉球が青白い
この中の症状に複数当てはまったら、一度お近くの動物病院に連れて行って診察してもらったほうがも良いかもしれません。
猫の心臓病の治療方法
猫の心臓病は、先天性と後天性によって治療方法が異なります。
治療方法は先天性の場合「外科的治療」、後天性の場合は「内科的治療」と2種類に分けられます。
外科的治療
猫の心臓病の外科的治療は、すでに心臓が弱ってしまっているため、麻酔の負担が大きく非常に困難であるとされています。
早期の場合は手術が可能であり、心臓に血栓が出来ていることが多く、その血栓を乗り除く手術が行われます。
内科的治療
心臓に負担をかけないよう安静にして、「ACE阻害薬」や「β遮断薬」「血管拡張薬」など複数の薬を投薬することで、症状の緩和をする治療を行います。
まとめ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか。
猫の心臓病は、初期症状が分かりにくく、発見が遅れがちです。
日々の行動の変化から、何かいつもと違うと感じたら、すぐにお近くの動物病院へ行き診察を受けるようにしてください。